シュリマタジとサハジャヨガ

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「聖なるお母さん」

インドで「聖なる母」という意味でシュリ マタジという愛称で呼ばれているNirmala Shrivastava女史は、1970年より無料でサハジャ ヨガを一般の人々に紹介し始めました。メディテーションによる静かな意識革命の波は世界中に広がり、現在では90カ国以上の多くの人々がこの意識を共有するに至りました。それは人種や文化、宗教などの違いを越え、人類に普遍的な体験です。彼女には多くの受賞歴があり、ノーベル平和賞にも2度ノミネートされました。

誕生と生い立ち

シュリマタジはインドの中央部、チンドワラという町で、1923年3月21日、春分の日の正午に、シャリヴァナ王朝の系譜にあたる豊かなクリスチャンの家庭にうまれました。彼女の父親は、後に独立インド政府の憲法を起草したメンバーのひとりで、14ヶ国語に精通し、コーランを初めてマラティー語に訳したという人物です。母親は、インドで初めて数学の修士号を取得したという女性でした。自然や人間に対する深い知識と特別な才能を持って生まれてきたことを、ご本人も彼女の両親も幼いときから気づいていたといわれます。両親がインドの独立運動に深く関与していたため、シュリマタジは幼少期に独立運動の父と呼ばれるマハトマ ガンディーと生活を共にしたことがありました。ガンディーも彼女の特別な才能に早くから気づいて敬意を示しつつ、その容貌から「ネパリ」という愛称で呼んで可愛がったそうです。医学生時代にはシュリマタジご本人もインド独立運動のために青年活動家として活躍しました。インド独立と成った後、シュリマタジは国連海事機関の事務総長となられるサーCPシュリヴァスタヴァ氏と結婚、2児の母となりました。

サハジャヨガの誕生

1970年、シュリマタジご自身、自らの子育てが一段落した頃でした。当時の社会情勢、特に物質的な満足以上の何かを求めているような人々が多くなりつつある一方で、それを市場としてたくさんの商品が流通し、知識や体験が切り売りされていることに、彼女は大変なショックを受けられたといいます。心を痛めた彼女は、インドのとある海岸で、深く長い瞑想に入りました。シュリマタジはその瞑想の中で、サハスララとよばれる最後のセンターが開かれる体験をされたといいます。彼女ははまず、インドで少数の人にこの体験を与えることを試みました。そして個人的に手厚いサポートと指導を無償で与え始めました。その噂は口コミで拡がっていき、次々と世界中からこの体験を得たいという人々が集まるようになっていったのです。こうしてサハジャヨガは誕生しました。

サハジャヨガとは?

サハジャとは自然な・自発的な、という意味があり、ヨガとは元来、「つながる・ひとつになる」という意味があります。つまりサハジャヨガとは、自然な手法で、自発的にヨガの(自分と自然や環境が調和している)状態になる、ということを意味します。シュリマタジは、「(皆の中に既に備わっている力、クンダリーニを活性化することで、調和のとれたヨガの状態に自然になっていくという)このプロセスは自然の摂理なのです」、といいます。したがって、この種の体験を与えるために彼女が金銭を要求することはありません。活動を維持するためのお金を有志が出し合う形で会が運営されてきました。
このようにサハジャ メディテーションとは、人為を排除した、全くの自然体になるための、これまた全く自然な方法なのです。「自然な方法により、より自然体になっていく」という技法ですから、ほかの技法と併用しないことが大切です。もちろん特定の企業や、機関、宗教的教義や理論、イデオロギーに与することもありません。

シュリマタジによるニューヨークでの公開プログラムの動画

サハジャヨガの発展

それから40年近く、シュリマタジは各国に招聘され、一度に何千・何万人もの人々にこの体験を与えるプログラムを精力的にこなしました。また、サハジャヨガを体験し、ある程度習得することができた人々は、次第に彼ら自身がほかの人に同じ体験を与えることができるようになっていきました。次第に指導的な役割を担える人材が育ち、今日、サハジャヨガは90カ国以上で実践され、多くの人々がその効果を実感しています。子育て、医療、教育、芸術、ビジネスなどの現場に利用され、その効果が確認されつつあります。
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*シュリマタジ ニルマラ デヴィ女史は、去る2011年2月23日に他界されました。サハジャヨガの瞑想法を世界中に紹介し、「集合的な目覚め」のために尽力された87年間でした。彼女の功績の全貌は多岐にわたり、私たちの生活のあらゆる側面に及んでいます。サハジャヨギにとっては規範となる指導者であり、スピリチュアルな生みの親でもあり、常に励ましと安らぎの源泉としての母なる存在です。彼女の愛のメッセージはその普遍性ゆえ絶えることなく、日本のみならず人類に対する導きの糸として永く光を放ち続けるでしょう。

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