精妙な自己を理解する ー Subtle body

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私たちの存在は、物理的な身体のみではなく、3つのエネルギーの経路(ナディNadis)と、精妙な7つのエネルギーのセンター(チャクラChakras)から成るといわれます。このような精妙なエネルギーとしての身体をサトルボディと呼びます。サトルボディが乱れる事は、身体・感情・精神の不調につながります。サハジャ メディテーションは、サトルボディの乱れを整え、その結果心身の不調を癒し、個々人が本来持っている豊かな性質を次第に現していきます。

3つの経路(ナディ)

3Nadhis

左右の経路は、私たちが意識的身体、心や感情のために使う交感神経系を含んでいます。それに対して中央の経路は呼吸、心拍や他の無意識反射など、私たちの不随意な活動を統御する副交感神経を含みます。このシステムのネットワークは、サンスクリット語でナディと呼ばれる精妙なエネルギーのチャンネルに相当します。これらのナディは、チャクラ同士を結びつけ、調和のとれた相互作用と、生命の力が流れる道を与えます。サハジャ メディテーションによって、これらのナディやチャクラにある問題、キャッチと呼ばれるブロックやバランスの崩れ、歪みなどを整えることができます。
以下に詳しく見てみましょう。

左の経路: イダ ナディ

Ida Nadhi

左の経路(もしくはサンスクリットでイダ ナディ)は、月の経路とも呼ばれます。ムーラダーラから始まり、左側を上っていき東部の中央でアグニャ チャクラを横切り、脳の右側のこめかみのスーバーエゴに至ります。これは私たちの願望の力に道を与えます。これらの望みから、私たちの感情が引き起こされます。感情とは実のところいまだ物質化していない願望なのです。これらの願望とそれに付随する感覚がこの左のチャンネルを通って、その願望を成就する行動を引き起こす身体の箇所まで進みます。私たちの願望は行動のためには欠かせません。それらの刺激なしでは、私たちは何も行動することがないでしょう。

左側の経路のもっとも重要な性質は、常に存在するスピリットの喜びを与えることです。この喜びをこども時代に感じていたことを思い出すかもしれません。あるいは、2、3歳の小さな子供達の中にそれを見いだすかもしれません。彼らは普通、朝がた機嫌よく目覚めます。一日のうちで、身体や感情的な痛みをしばし体験したとしても、その記憶にしがみつきません。ひとしきり泣いた後は立ち直り、また喜びの安定した状態を取り戻します。この喜びへの願望は、まだ私たちの中で生きています。私たちが幼児だった頃と同じです。生活の中で感情的、肉体的な傷を経験することで、それがブロックされたり、「さび」が出たりすることはあります。サハジャ メディテーションはこれらの古い緊張を取り除き、存在の安定した状態としての喜びを回復するのを助けます。

左側経路に問題があると、消極性や極端な感情に傾き、意気揚々と憂鬱のあいだに投げ込まれてしまうことになりがちです。これによって感情的な自制が難しくなり、悪い習慣を正すのが困難になります。最悪の場合、無気力状態や妄想状態になることもあります。このチャンネルが頭部へエネルギーを供給するため、精神的圧力が過剰になるからといわれます。この繰り返しによって精神の衰弱、てんかんや脳の老化が引き起こされるといわれています。

右の経路:ピンガラ ナディ

Pingala Nadhi

右の経路(サンスクリット語でピンガラ ナディ)は、別名太陽の経路ともいわれます。スワディスターナ チャクラから始まり、身体の右側を上昇します。アグニャ チャクラのところで左の経路と交差し、左のこめかみ(エゴ)へと至ります。これは私たちの活動力に道を与えます。この力は私たちの知的、身体的な活動からなっています。この右側の活動が過剰だと、左側が弱くなります。つまり、スピリットの喜びを感じにくくなってしまいます。右側の活動が優位になると、非常に無味乾燥で攻撃的な人格になります。過剰な圧力がこめかみやエゴに放たれ、風船のようにそれを膨張させて、中央のチャンネルをブロックします。システム全体がバランスを崩してしまいます。エゴに目をくらまされ、私たち自身の感情に対する敏感さが減少します。決定や行動は、彼らは「必要とされて」いて、「論理的」であるという堅い信念に基づいていて、他人を支配し混乱させます。極端になると、右側に傾いた振る舞いは、心臓疾患をひきおこすと言われています。

ハイテク、ハイパワーの西洋化された都市や郊外における動きの速い環境は、圧倒的に右側に傾いた市民を作り出しています。仕事や、学校、ショッピングなどが非常に攻撃的でストレスのある場合、感情と行動のバランスを維持することができにくくなります。バランスを回復したり、否定性を浄化することができるような平和な家庭を維持するのも難しくなります。その結果、日々の蓄積される否定性がまだこびりついたままで仕事や学校に戻っていくことになってしまいます。

サハジャ メディテーションは日々身体に蓄積する否定性を取り除き、チャクラとチャンネルのバランスを整え、心身の健康を維持するのに効果的です。シンプルな瞑想と、その他の様々なシンプルなテクニックにより、チャクラが開かれバランスのとれた状態で、喜びとともに毎日を始めることができるようになっていきます。

中央のチャンネル:スシュムナ ナディ

Sushumna Nadhi

中央の経路(またはサンスクリット語でスシュムナ)は、中道とも呼ばれます。この経路は、クンダリーニが宿るところから、脊柱をまっすぐ上っていき最も高いチャクラに至ります。副交感神経系の経路として、中央のチャンネルは私たちの不随意的な系を調和させます。私たちはこれらの活動を意識的にコントロールすることは出来ません。私たちの心臓は拍動していて、肺は呼吸をし、循環器系では血しょうが作られ、脳がコミュニケーションを統合し調和させ、精神が「言語処理」をしています。これら全ての驚くべき機能は、400億以上のコンピューターを凌ぐといわれます。これらの演算は私たちの注意がどこに焦点づけられているかに関係なく行われています。私たちの意識的なコントロールや指示は必要ないようです。このような奇跡的なまでに非常に複雑な相互作用、統合、情報交換のなされる身体の不随意的機能については、今日DNAにまでメスを入れている現代医学でさえも、その理解が氷山の一角にしか達していないことを認めています。人間のシステムは非常に広大で巧妙であり、ほんの初歩的なことを解明するにつけ、私たちがいかに無知であるかを知らされます。

副交感神経系を通して生起する活動は次の通りです。

それらは、何もすることなく自然に生起します。クンダリーニの上昇とその働きも自発的です。そこで、サハジャという言葉が選ばれました。サハジャとは自発的であることを意味するからです。中道が副交感神経的な性質を持っていることは、そこを通って上昇するクンダリーニは完全に私たちの意志の作用やコントロールを越えて作用していることを示唆しています。

クンダリーニが一度目覚めて中央の経路を上昇していき、頭頂部を貫通すると、私たちは自身の精妙な身体の広大な内的宇宙に次第に気づき始めます。このセルフ リアリゼーションとよばれる体験は、さらに大きな冒険のほんの始まりにすぎません。

7つのチャクラ

7 Chakras

体内で回転している無数の活力、すなわち、生命エネルギーは、チャクラと呼ばれる7つのセンターに集約されています。チャクラとはサンスクリット語で車輪を意味します。チャクラではエネルギーが一定の速度で時計まわりに回転しているので車輪と呼ばれているのです。また、その活動は銀河系の惑星の動きと酷似していて、おのおのが軸を中心にまわっています。サハジャ メディテーションを実践するものとしてはじめに知るべきことは、脊柱の中にある7つのチャクラについてです。チャクラは、それぞれの支配下におかれているからだの組織やその作用を管理し、維持しています。それらの機能を健全な状態に保つためチャクラはまわり続けており、純粋で肯定的なヴァイブレーションを取り入れ、不純で否定的なヴァイブレーションは排出しているのです。

私達が幸福を得るに当たって重要なことは、チャクラにとって良いことと良くないことを理解するということです。いかなる思考や行為も、何らかの感覚や作用をチャクラに与える影響力を持っています。初心者がまずすべきことは、蓄積している否定的な力を体内から一掃することです。それはあたかも長年ほうっておかれた真鍮をきれいにするかのようなものです。努力は時を要しますが、浄化をすることによって本当にすぐにその結果を感じることができるでしょう。些細な心配事は減り、少しずつ客観的になり、歓びも増してくるはずです。

チャクラの仕組みが正しく機能していれば、クンダリニは6つの主たるチャクラを貫通し、そのまま頭頂の泉門を通り抜けます。そのとき神との結びつきが起こり、チャイタニヤ(Chaitanya)としてのヴァイブレーションを感じることができます。

サハジャ ヨガの目的は、常に神と結合した状態にいることです。このゴールに到達するためにはチャクラがきれいに保たれ、かつ中央のチャンネルに維持されていなければなりません。そうすれば、意識は自動的に最も高いチャクラ(7番目 サハスララ)へと昇っていくでしょう。

次に、チャクラとそれぞれのチャクラに関する事柄を詳しく挙げてみましょう。

ムーラダーラ チャクラ

Mooladhara

image001.jpg純真、無邪気さ、知恵と自発性

ムーラダーラ チャクラは背骨の最下部にあるクンダリーニの下にあります。「ムーラ」とは、サンスクリット語で「根」を意味し、つまりクンダリーニと呼ばれる内的な母性エネルギーを意味します。このチャクラはクンダリーニを支え、そして保護します。このチャクラが損なわれていると、クンダリーニは他のどのチャクラにも上昇しないといわれます。ムーラダーラ チャクラの基本となる性質は、純真、そして子供のような純真さを持つことからくる生まれつきの英智です。素朴さ、歓び、純粋さ、誠実さ、そしてバランスがこのチャクラを通して人に現れる性質です。このセンターが生殖器官やその組織を支配しているので、性に関する姿勢や行いがこのセンターの力や弱さに決定的に影響を与えます。セックスは結婚において愛の最も高尚な肉体的表現となれます。セックスはまた、生涯にわたる誓いの支えや保護無しに行われると自尊心を損なうことになります。セックスは二人のプラス面、マイナス面におけるエネルギーや化学的成分を混ぜ合わせます。一方の化学的成分やエネルギーが不純で無頓着なものに基づく場合、自己管理(感情的、肉体的、精神的な)がいっそう難しくなります。

肉体的および精神的な性の過剰は、からだのシステム全体に不均衡を起こします。他のあらゆる中毒のように、精神的、肉体的な弱さが起こり、病気の礎を作ることになります。男と女の間での純粋な愛は所有物によって結ばれているのではなく、強要し合うものでもありません。自由においてこそ、親密な二人の関係を楽しむことができます。

クンダリーニがひとたび覚醒されると、母なるエネルギーへの崇拝の気持ちと、献身の望みが高まってきます。私達のほとんどは、ムーラダーラ チャクラがひどく損なわれた状態でサハジャ ヨガに入ってきます。このチャクラはサハジャ メディテーションを続け、浄化のプロセスが進むに従って十分に治すことができます。私達ひとりひとりの中にある母なるエネルギーは忍耐力、思いやりや慈悲の性質を表します。

スワディスターナ チャクラ

Swadisthana

image002.jpg内なる知識、認識力、知覚力、創造性

スワディスターナ チャクラは、ナビ チャクラの周りを周回しながら、その周辺を支えています。スワディスターナとナビは一緒に作用しています。クンダリニが覚醒すると、まずナビへといきます。そしてスワディスターナの方に戻ります。ここで私達の創造性のエネルギーが出現します。このチャクラの右側(陽)において知覚力として、左側(陰)において想像力が現れます。これらが統合される事で、美的感覚が生まれます。
このセンターの非常に大切な役割は、腹部の脂肪分を分解することによって私達の思考のエネルギーを作り出していることです。自分一人ですべてのことを考え、計画を立てなければならないと思うような膨張したエゴで混乱しているとしたら、その過剰さが中央のチャンネルのエネルギーを使い果たし、右側を消耗させます。脳がスポンジ状ではなく、石のようになり吸収する力をなくしてしまうのです。すると、創造性が自発的に起こるものではなく、努力するようなものになってしまうのです。それゆえ現代の美術、詩歌や音楽に歓びを与えるような性質が欠けているといわれます。過度に知的な、プレッシャーの強い職場で多くの人が歓びを失っているのは、このような計画や思考の過剰が原因なのです。私達の内的システムが乾ききって(知的で攻撃的に)、右側に傾きすぎてしまっているからです。その結果生じる不均衡が左側(感情)を弱め、私達は鈍感になってしまうのです。右側と左側がともに健全でないと、中枢神経系における思考と感情のバランスを失います。すると私達の行動や考え方が極端に走ることになります。


スワディスターナ チャクラはナビ チャクラと共に肝臓をコントロールしています。この生命維持に重要な器官が、私達の注意力や純粋な集中力(知的活動をのぞく)を与えます。肝臓は私達に注意力を与えることで、からだのレベルだけでなく、精神的にも汚れや毒を浄化し排出する機能を担っています。セルフ リアリゼーション以前は、私達の注意力はほとんど自分自身の外側に向けられていますが、クンダリーニの覚醒により、私達の存在そのもの、自己(スピリット)に注意が置かれるように次第になってきます。

エゴがスピリットから注意をそらすようにさせるので、謙虚な気持ちをスワディスターナ チャクラにおいて育てることが大切です。真の謙虚さは、私達の直感的な考えや感情が私達を超えた力によって授けられるものであることを悟らせます。私達が自分自身を設計し創造したのではありません。私達の自己は、この力と結合することができます。「直感」そしてその結果生じる創造は天才なのです

ナビ(マニプーラ) チャクラ

Nabhi(Manipur)

image003.jpg満足感、寛容さ、穏やかさ
ナビ チャクラは人間の進化の方向性と速さを規定しています。それは私達の維持、食べ物、家族愛、親としての役割や関わり、金銭の管理、仕事、そして出世などを指揮するセンターであるからです。リアリゼーションのあとチャクラのアンバランスからナビ(腹部)に軽い痛みを経験することがあります。それは、ナビ チャクラのアンバランスを示唆しています。中庸から離れた極端な活動は、胃潰瘍、低血糖症、糖尿病やガンのような腹部疾患を引き起こすことにつながります。主婦の活動はナビ チャクラの陰の側面に関係しています。妻や母親であることは、家族に無条件に与えるという性質を持っています。その性質に対する尊敬の念や愛、サポートする環境を家族が保つことが大切です。もし妻が夫を支配したり、夫によって支配されたりするならこのチャクラが支障をきたします。それは家族全員に悪影響を及ぼすことにもなります。他にも子供が母親を尊敬しないことや、逆に子供が虐待されるとこのセンターに問題がおき、家族全員に影響します。

金銭や仕事、そして社会的関わりに関する活動はナビ チャクラの陽の側面に関係しています。過度の経済的な不安や、過剰労働などによって、このセンターがバランスを崩してしまいます。こうなると、思考や計画が過剰になって、肝臓をオーバーヒートさせる原因となります。肝臓が熱くなりすぎると注意が散漫になり、リラックスして集中することが不可能になってしまいます。短気や慢性病、いらいらや心配事が絶えないのは肝臓のアンバランスを示しています。

白米、ヨーグルト、調理された新鮮な野菜、いくらかの鶏肉、そして果物が肝臓を冷やし、浄化するのにとても良いといわれます。白い甘しょ唐(ケインシュガー)を水に溶かして飲むのも熱い肝臓には洗浄作用があります。それは肝臓において毒素となる脂肪分を分解するからです。冷えすぎた肝臓はまれですが、もし皮膚に問題がおきたらこれが原因であることがあります。冷えた肝臓には、黄色野菜を摂ります。肝臓における様々な問題には毎日数リットルの水を飲みます。これには毒素を洗い流す作用があります。

安定した満足感はバランスのとれた健康なナビによって得ることができます。私達のアテンション(注意)が瞑想を通して浄化され、サハスララでより長い時間保てるようになるにつれ、人生の出来事により執着のない反応ができるようになります。家族の問題を解決するにあたっても、より真実を反映し、歓びをもって臨みやすくなってきます。

ハート(アナハタ) チャクラ

Heart(Anahat)

image004.jpg自律性、修得力・習熟力
ハート チャクラは胸骨の後ろにあります。私達のハート チャクラが浄化されると、より恐れのない、強くそして寛容な者になることができます。より自分自身を信じ、自分の誤りを正す自信を持つようになります。私達のハートにあるスピリットが他者と同じであることを気づくことによって、自分自身や他者をより愛せるようになります。子供のように心を開いたままでいられますし、それによって絶えず歓びの状態を経験できます。

中央のハート チャクラは、安心感や保護を管理しています。私達を病気や負の力から守る抗体は胸骨で作られます。子供の頃、恐怖感を強く持って育つと、大人になっても恐れを持つようになります。例えば、暗いところが怖い人、間違えることが怖い人、人に傷つけられるのが怖い人がいます。自分とは異なる考えによって自分の自信もたやすく崩されたりします。中央のハート チャクラが損なわれてしまうのです。「恐れ」と戦う十分な抗体を身体が作ることができなくなり、肺や心臓の疾患を引き起こすことにもつながります。

母親がこのチャクラの陰の側面に大変重要な影響を与えるといわれています。それは母親が子供の最初の安心感や自信を築く存在だからです。もしこの関係がしっかりしていなければ・・・子供が小さいときに母親が死んでしまったり、あるいは病気であったり、心の傷を負ったりしたら、このチャクラはふさがれてしまいます。大人になってから自分の母親に対して敬意を払わないような態度をとることでも、その人の自信は損なわれ、このチャクラはふさがれてしまいます。

右のハートは息子、兄弟、父親、夫、そして国民としての義務を遂行する人間の能力を反映します。自分達の父親の幸福や父親との関係は、右のハートに影響します。もし、父親が自分の責任から逃れるとしたら、あるいはあまりにも責任を負いすぎるとバランスが損なわれます。私達の父親や母親との関係だけでなく、自分達の父親や母親としての本質も、内なる落ち着き、平穏を保つことや幸福感にとって重要なことです。親に対して敬意をもつこと、過ちを許すこと、そしてこの関係を明白にすることは大切です。ハートチャクラはスピリットを反映します。もし適切に機能するなら、自己のリアリゼーションを感じることを可能にしますし、愛を起こし発することも可能になります。ヴァイブレーションという形でのこの愛は、私達自身のみならず他人の内的システムをも癒し、維持し、生き返らせる心地よいシャワーのようなものに喩えられます。

ヴィシュッディ チャクラ

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image005.jpg客観的観察力、外交センス、自尊心、優しさ
ヴィシュッディは自分自身や他人のヴァイブレーションを感じたり、反応したりする能力を支配しています。このチャクラが開いてきれいであれば、ヴィシュディは全ての生命(コレクディヴィティ)との一体感を与えてくれます。その時々においてどのような言動が適切か直感的に知る繊細さを与えてくれます。エゴイスティックな考えやバランスを失った攻撃がその直感を損なうと、このチャクラのヴァイブレーションは損なわれてしまいます。そして自分達の人生における出来事や人との関係においての見通しも、客観的ではなくなっていきます。エゴへの執着が起こり、所有欲が強くなったり、人や場所や物に大して感情的になりすぎたりします。

このチャクラをきれいに保つことは難しいといわれます。外的なウイルス、バクテリア、煙や汚染物質に対して体のフィルターとしてこのチャクラが機能しているからです。心理的には劣等感、罪悪感、寂しさ、攻撃性、そして優越感によって損なわれます。私達が望ましい客観性を持つ、あるいは物事を目撃できる状態になるには、まず極端な依存心や感情、もしくは没頭から離れることです。私達は人の言動を管理しているわけでもなく、また人も自分達の考えや行動を非難したり、管理することもないと理解することです。

クンダリーニを上げたり、メディテーションをしてヴァイブレーションを得ることも、バランスのとれた見通しを損なう原因となるコンディショニング(条件付け)に自分で気づく助けとなります。ヴァイブレーションはこのようなコンディショニングによって起こる肉体的緊張を和らげ、それを浄化する助けとなります。

バランスのとれた見通しが得られると、問題の解決やよりよい健康や幸福のための行動が賢明になります。サトルボディのすばらしい特性を適切に表現できるようになり、闘争を解決する優しい「瞑想者」として振舞えるようになるのです。洗練された分別と外交のセンスを表現するようになるでしょう。

最も私達が陥りやすいアタッチメント(とらわれ)は、私達のビシュッディの左側をブロックする罪悪感です。今日それは成長への頑固な障害となっています。私達が弱さに同一化することに抵抗して、それを修正するような行動をとりにくくするからです。間違いが成長をもたらす源であることを知っていながら、間違いは悪い、と信じるように私達は条件付けられています。したがって、私達はそれら間違いを、無知ゆえとはとらずに、何か「悪」をほのめかすような罪悪感でつつみかくしているのです。無知は罪ではありませんが、実際全ての「悪」の根っこは荒削りな無知でしかありません。無知は、学ぶことに対してオープンである者にとっては普通の状態だということを認識しましょう。それを乗り越えなければならないことを受け入れましょう。

ビシュッディの右の側面は発言を管理していますが、そのために声をどう使うかに注意を払わなければなりません。軽率でなく威厳や吉兆を保つように。きついことばや、他人をだしにした嫌みなウィット、罰当たりな表現、男女間での尊敬のないやりとりなどはすべて、自尊心の低下や罪悪感をもたらし、その結果ヴィシュッディ チャクラが閉じてしまいます。

ヴィシュディをブロックするしつこい西洋的コンディショニングに「いかつい個人主義」があります。それは私達のアテンションを常に「区別」におくようにさせます。それによって「誰も必要としない人」を賞賛し、「ナンバーワン」だけを求める人を尊敬し、愛し愛されたいという人間に共通する自然な性質に反した形で、無意味なゴールを孤独に目指すようになってしまいます。

この「愛」が自己(スピリット)を構成している力で、全ての人間に共通して存在すると同時に、私達がそれに包まれているような力といわれます。この、スピリットが全てに行き渡っている、という意識が、お互いの尊敬をもたらす新たな集合意識へと導きます。それは共により親密でいたいという望みや、関係における優しさ、穏やかさをもたらします。

アグニャ チャクラ

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アグニャは第三の眼と呼ばれることもありますが、それは脳の中央に位置しています。このチャクラが開いて健康であるときは、クンダリーニがそこを通過し、思考の波を鎮静させます。その利点は、思考と思考のあいだ(言葉と言葉のあいだ)の空白が長くなることです。するとこの空白、静けさに注意力が結びつけられて、完全な注意深い状態であると同時に思考のない意識に到達します。するとサトルボディ全体を、情報を受けとるための道具として使えるようになります。

うるさく鳴り響いているラジオのスイッチを切るように、こころのなかでいつもペチャクチャしている声がとまると、大変な開放感と平安を感じます。長い時間思考のない意識を保つことができるようになるにつれ、全く新しい宇宙の発見が始まります。自然に満ちている生命のエネルギーをよりよく受け取れるようになります。あなた自身のヴァイブレーションが驚くほど増し、強い肯定的な力になります。意志によって何かを受け取る力を解放することを学び、無限のメインフレーム・データベースが存在していて、それは自分が好きなときに接続することができるものだということを理解します。あなたは自分が、いつも完全で愛を与える注意力を受け取っているネットワークが、とても巨大であると同時に精密なパーツでできていることに謙虚な気持ちになります。

アグニャ チャクラは宇宙的な「データベース」、もしくは宇宙的無意識へ到達する道です。これが開くことなしに、クンダリニが通り抜けてサハスララに入り、あなたのスピリットが聖なるものにつながることはできません。

このチャクラをブロックする主な問題は、エゴとスーパーエゴです。この二つの本質的な構造物は、精神的、身体的な活動のし過ぎによって右側が、または感情的な活動のし過ぎで左側が風船のように膨れあがる傾向があります。これが膨れ上がった状態では、真ん中のチャンネルがブロックされてしまい、クンダリーニがそこを通って頭頂部を突き抜けるのを止めてしまいます。このようなわけで、私たちの行動は振り子のように右-左と、「とても幸せ」から「とても悲しい」へ、または、「とても腹立たしい」から「とても安らか」へ、あるいは、「とても生き生き」から「疲れきっている」へと行ったり来たりしているのです。

エゴがあまりに膨れ上がってしまうと、いろいろな問題のある態度や振る舞いをすることになります。ある社会にとって最も有害なのは、非難や侮辱の原因となる傲慢と攻撃性でした。これらのネガティヴな態度は身体の中の細胞に緊張をもたらし、部位によっては腺や内蔵の機能不全の主な原因になります。この機能不全が病気になっていくのです。私たちの精妙な身体の中でつくりだされた緊張を弛めるために、私たちは「許し」というポジティブな態度を育成していきます。
ハートからくる「許し」は精妙な身体の中で、「慈悲」という形で肯定的な強い力を送っています。「許し」は、ほかのいろいろなチャクラを浄化するのに不可欠な治療です。過去からの緊張は、アグニャ チャクラのみならず、身体中に蓄積する傾向があるからです。

私たちのほとんどが持っている、アグニャ チャクラをブロックするもう一つのコンディショニング(条件づけ)は、「心配」です。心配することが不安を身体の中に送り、それによっても精妙な身体がスムーズに機能することを障害する緊張が生まれます。心配性の習慣は、自分自身で全てを考えやっていかなければならないという、エゴ中心の間違った信念から来ます。神が実際「全てをなさる」ということを知ると、喜びを感じるでしょう。心配するかわりに、「問題をちょっと棚上げ」しておいて、神にそれを何とかしてもらいましょう。心配したり否定的な注意力をそれに注いだりすることをやめることが、今まで私たちが、狭く創造的でない、エゴ中心の考えを通して解決しようとしたときより、ずっと効果的な方法でその解決を促すことは驚くべきことです。

最後に、自分自身に攻撃的であることは、他人を攻撃するのと同じように悪い、というのもそれがもう一つの障害となる風船状の構造物である、スーパーエゴを膨らませるからです。ここには、過去の全てのコンディショニング(条件づけ)がたまっています。スーパーエゴに陥りやすい人は、落ち込みやすく、動作が遅いか…ただ混乱してぐちゃぐちゃになりがちです。

サハスララ チャクラ

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サハスララ(sa-has-ra-ra)チャクラは、頭上で王冠が頭を包みこむような形になっています。ここでは、チャクラとチャンネル全てが一つになり、全体として統合されます。クンダリニが頭上の大泉門を通過するとき、リアリゼーションが現れてきます。注意力がサハスララにあるとき、自分の全体としての自己、つまりスピリットに触れているのです。サハジャ ヨガのゴールはスピリット―スピリチュアルな存在―もはやエゴとスーパーエゴの間で行ったり来たりすることのない―になることです。私たちのスピリットは結局私たちを究極の自由に導きます。サハスララはこの自由が授けられる約束の地なのです。

サハジャ ヨガの初心者は、クンダリニが上昇することで始まるセルフ リアリゼーションを与えられます。普通、まず少数のクンダリニの糸が上昇して、チャクラがわずかに開きます。毎日の瞑想とほかのシンプルなテクニックが、徐々にチャクラを浄化していきます。それらがもっと開くにしたがって、より多くのクンダリニの糸が上昇していきます。ヴァイブレーションを感じる能力も磨かれてきます。時々、チャクラから手の指にちくちくした感じとか、しびれる感じが送られてきます。また、体内のチャクラのヴァイブレーションを感じることもあります。また時には、頭頂部から涼しい風が流れ出ているのを感じます…クンダリニがチャクラを浄化している最中には暖かい風を感じます。

神聖さがあなたのスピリットとともに働くこのシステムが浄化されていくに従って、生命のヴァイブレーション(波動)に次第に気づくようになります。美や自然(木々や山々、花、空や雲など)から発せられている肯定的なヴァイブレーションに対して開かれ、敏感になります。自分自身のことについてヴァイブレーションの助けを借りて正しい決定をすることができるでしょう。また、他者の状態を感じることができ、いつ、いかに彼らを援助すればよいか感じられるようになるでしょう。日常のあらゆる局面において、賢明な分別の力を育てることができます。

しかし、もちろんサハジャヨガにはこれら全て以上の何かがあります。サハスララは意識と神聖とが高次に統合する神殿です。この次元の栄光を表現するには、言葉や思考を絶します。

サハスララの開花はシュリ マタジからの人類に対する特別な贈り物です。永きにわたる無私の精力的な働きによって、彼女は最もすばらしく、善なるスピリチュアルな力を示しました。何千人もの探求者に対して集合的なレベルでサハスララを開いたのは彼女のみです。私達の彼女との関係はこの畏怖と感謝の念によって導かれるのです。

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